今やっている大学のモジュールは死、死に行くこと、死別について。

コミュニケーションについての講義が結構興味深かった。

たとえば・・・
If you have chomo, you rarely have side effect from it.
(もしも化学療法をしたら、副作用はめったに出ないでしょう)
と医師が言ったとする。

このrarelyはいったい何パーセントくらいの確立を示しているか・・・?と先生がクラスのみんなに聞いた。
ある人は5%くらいだと考え、ある人は30%くらいだと考える。ちなみに私は20%くらいだと思っていた。
実際に医療者を対象にした調査でも、1%から20%とばらつきがあり、平均は5%という結果だったそう。

またこれが日本語であっても「めったに副作用は出ない」といったときに、患者さんや家族は何パーセントくらいの確立だと考えるか?


このほかにも

Commonly

Typical

not usually

often

a small chance

not infrequently

・・・などの単語は何パーセント位の可能性を示すと思うか?ときかれた。

お暇な方はちょっと考えてみてください。









同じように医療者に行った調査では・・・

Commonly 20-90% 平均75%

Typical 50-90% 平均80%

not usually 5-40% 平均17.5%

often 30-90% 平均62.5%

a small chance 1-20% 平均8.5%

not infrequently 10-95% 平均45%

という結果が出たそう。

同じ単語なのに、そして答えた人はイギリスで働く医療者たちだけど、結果は結構ばらつきがある。

not infrequentlyなんてネガティブを2重に使っていて、私だけでなく何人かのほかのクラスメイトも低いの可能性のことだと思ってしまった。
実際はnotがinfrequently(めったにおこらないこと)を否定しているのでfrequently(しばしばおこること)と同じような言い回しになるそうな。
ネガティブを2重に使うことは間違ったグラマーになるはずと思うけど、実際の会話の中に使われることもある。

これだけ、数値にばらつきがあるということは医療者の言った内容が捉える人によって内容が間違ったものになる可能性がある。

言葉って難しい・・・。