前回の記事の続き・・・。

不動産屋のモーゲージ(住宅ローン)アドバイザーに会いに行ったら事態は急変。

ワークパーミット(イギリスの労働許可のビザ)保有者は有効期限が2年半以上ないとモーゲージを組めないといわれてしまった。

この前話したときは大丈夫なんていったくせに・・・。結局根拠の無い大丈夫だったのか?!

じつは2年ほど前にもフラット購入を考えていたことがあって、モーゲージの相談をしたらワークパーミット保有者でも大丈夫とのことで組めたんだけど、実際は物件が高すぎて手が出にくかったのと、いろいろ事情があってけっきょくやめた。今思えば、そのときはワークパーミットの有効期限が4年近く残っていた。
今回本格的に家を買うことになり、収入も上がっているし、頭金もあるのでまさかモーゲージで躓くと思ってもいなかった。

私のワークパーミットの有効期限はあと2年ほどしかなかったのだ・・・。
でもあと1年半弱で永住権の申請ができることを伝えたのだけど、モーゲージアドバイザーの答えはNO。

あきらめきれずにその後ほかの不動産屋のモーゲージアドバイザーに何件か問い合わせたが同じ返事だった。
銀行にも何件か問い合わせたけど答えはNO。

挙句にある銀行には頭金の金額を聞かれ
「そのお金はいったいどこから手に入れたんだ?」と厳しく追及される始末。
あまりの失礼な言い方に友人からは
「ドラックディーラーか売春でもして稼いだといってやればよかったのに!」
といわれた・・・。

やっぱりもうだめか、永住権取れるまで待つしかないのかとあきらめかけていた頃、ちょっと前にもらったある不動産屋のモーゲージアドバイザーの名刺が出てきて、だめもとで彼に連絡を取ってみた。

事情を説明してみると、やはり厳しいといわれた。
職業は?ときかれたので
「看護師」と答えると
「エクセレント!それなら何とかなる」といわれた。

医者や看護師などの専門職の場合、現存のワークパーミットの有効期限が多少短くてもモーゲージをくめることがあるのだとか。(もっているワークパーミットがきれたとしても更新される可能性が高いからだとか)
実際彼はワークパーミット保有者で有効期限が2年未満の人のモーゲージを組むのを手伝ったことがあるという。

そして給料明細や、P60(前年度の収入と税金の支払い状況が記載された書類)をもってそのモーゲージアドバイザーへ相談に出かけた。

いろいろ自分の個人情報を聞かれて、(いつイギリスに来たか、働きはじめたのはいつか、すんでいるところ、クレジットカードのローン、頭金の額、いくらの物件を探しているか、など)いろいろモーゲージの会社や銀行をあたってみるから明日また連絡するといわれた。

そして翌日、そのモーゲージアドバイザーから電話があり、ある銀行が私のモーゲージを組んでもいいといってくれたそう。

またたいていは基本給の4倍くらいが借りれる額になるのだけど、私の場合夜間や週末に働いた分の手当て(平日夜7時以降は時給が3割り増し、土日は6割り増し)があるので、年収は基本給より高くなっている。そのため、過去2年間のP60に記載されている年収の平均の4倍まで貸してもいいといってくれた。

いったんはモーゲージが組めないからと家の購入をあきらめかけたけど、このモーゲージアドバイザーには感謝感謝。

(追記:この後、さらに2人のモーゲージアドバイザーからワークパーミットの有効期限が短くてもモーゲージが組めるといわれ見積もってくれました。頭金がある、収入がしっかりしているのであればビザの期限にかまわずモーゲージは組もうと思えば組めるようです。)


そして、以前オファーしたフラットはまだ売れていないか聞こうと思って不動産屋Aの担当だった女の子に電話した。

「モーゲージが組めたのですが、あのフラットはもう売れちゃいました?」と聞くと、以前のフレンドリーな感じとは打って変わって
「ああ、Hiね。モーゲージ組めたってどこの会社?名前は?電話番号は?うちのモーゲージアドバイザーが調べなきゃいけないから教えてもらわないと困るわ。それにソリシター(弁護士)はどうするのよ。」
とつっけんどんでなんだかとっても失礼な感じ。

「売れてないけど、ほかの人があなたより高いオファーを出したからあの額ではムリよ。もっと高い金額を提示してくれないと。最低でもあと3000ポンドは上乗せしてくれないと」といわれた。

「だったら3000ポンド上乗せしてもいいけど。私のモーゲージの銀行の詳細は家に帰らないと分からない。今外だから30分はかかるけど」
というとだったら家に着いたらすぐ電話頂戴といわれてそのときは電話を切った。

家についてなんだか嫌な気分だったけど、私のモーゲージの銀行の詳細がはっきりと分からなかったのでモーゲージアドバイザーの彼に電話すると、彼からその不動産屋Aへ電話してくれるという。

そのことを不動産屋Aの担当の女の子へ電話をすると
「彼女はさっき帰ったけど?明日かけなおしてくれる?それともメッセージ残してくれてもいいけど」とほかの人に言われて・・・。
すぐに知らせてといったのはむこうなんだし、30分ほどでかけなおすって言っておいたのになんなんだ?

頭にきたのでもうほっておくことにした。そのフラットも実際3000ポンド上乗せしてまで払うほど価値がないかもと思えてきたし。ほかにも物件があるのであせらなくてもいいかと思って。

でもその後、私のモーゲージアドバイサーはその不動産屋Aに電話してくれて、私のモーゲージが組めたことを説明してくれていた。

そこからこの不動産屋Aの態度は急変。
ほかのスタッフから何度も電話がかかってきて「早くしないとあのフラットが売れてしまうから連絡頂戴」と何度もメッセージが・・・。

後で分かったことなのだけど、私がオファーを出したそのフラットの持ち主は2つの不動産会社を通して売ろうとしていたらしい。この不動産屋Aではなくほかの不動産屋Bのほうの客が買おうとしていたそう。だからそのままだと不動産屋Aのほうは利益にならないので、モーゲージが組めた私に買って欲しかったそうで必死だったそうな・・・。

その後も不動産屋Aからは「ほかにも物件があるから連絡頂戴」とか「新しい物件見に行きませんか」としょっちゅう連絡が来るようになった。

不快な対応をされ、私のモーゲージアドバイザーと話してモーゲージが組めたと分かったとたん態度をころっと変えたのも嫌だったので、電話に残されていたメッセージも無視しておいた。

まあ、イギリスだからこんなものかもしれない

とりあえず、モーゲージは何とかなったので再び物件探しの日々を送ることになった・・・。