また久しぶりの更新になってしまった・・・。
緩和ケアの現場では、看取りの機会が多くなる。
人が亡くなるにあたり、ドラマなんて比べ物にならないくらい複雑な家族問題が明らかになってきたり。醜い争いを目にすることがある。
家族間で激しく対立し、お互いが相手を激しく非難し、面会させないように申し入れてくることもあった。
そんな時、スタッフは患者さんのケアのためにいるのだということを強調する。
死亡診断書をめぐり、家族間で激しい対立をしたケースに出会った。
だれもが紙切れ(死亡診断書)1枚に目くじらを立て、罵りあい、怒りをぶつけてきた。
当の患者さんはスタッフだけに見守られてひっそりと息を引き取っていた。
紙切れのことに我を忘れている方々は誰一人として患者さんの最期についてたずねてこなかった。
この件について、私はほぼ1日中電話応対とマネージャーや医師とのミーティングに費やした。
他人から怒りをぶつけられるというのはなかなかきつい。
その言葉の一つ一つが凶器のように耳に突き刺さってくる感じ。
でも、そのようにあつくなっている相手に冷静に対応しなくてはいけない。
マネージャーとシニアの医師とミーティングをしているとき、今までコントロールしていた感情が一気に緩んで涙がこみ上げてきた。
患者さんを愛しているといって騒いでいる家族の愛ってなんだろう。
彼らの言う”愛”は紙切れを奪い合う争いを引き起こしている。
そんなミーティングの中でもマネージャーが微笑みながら、話している。
「この状況で、そんな風に微笑むことができるなんてすごい!どうしたらそんな風になれるのですか?私はすっかり打ちのめされている・・・。」
と思わず聞いてみた。
「こんなこと、めったにあるわけじゃないからね。笑い飛ばさなきゃ。」
とにっこり言われた。
「この件では今まで知らなかった法律や手続きに関しても調べなくてはならなかったし。こんなことが無ければ知らないままだったしね。勉強になったよね」
と医師も言っていた。
つらいとき、苦しいときは自分が成長するチャンスと昔の上司が言っていた。
まさに今回はそのチャンスだったのかもしれない。
緩和ケアの現場では、看取りの機会が多くなる。
人が亡くなるにあたり、ドラマなんて比べ物にならないくらい複雑な家族問題が明らかになってきたり。醜い争いを目にすることがある。
家族間で激しく対立し、お互いが相手を激しく非難し、面会させないように申し入れてくることもあった。
そんな時、スタッフは患者さんのケアのためにいるのだということを強調する。
死亡診断書をめぐり、家族間で激しい対立をしたケースに出会った。
だれもが紙切れ(死亡診断書)1枚に目くじらを立て、罵りあい、怒りをぶつけてきた。
当の患者さんはスタッフだけに見守られてひっそりと息を引き取っていた。
紙切れのことに我を忘れている方々は誰一人として患者さんの最期についてたずねてこなかった。
この件について、私はほぼ1日中電話応対とマネージャーや医師とのミーティングに費やした。
他人から怒りをぶつけられるというのはなかなかきつい。
その言葉の一つ一つが凶器のように耳に突き刺さってくる感じ。
でも、そのようにあつくなっている相手に冷静に対応しなくてはいけない。
マネージャーとシニアの医師とミーティングをしているとき、今までコントロールしていた感情が一気に緩んで涙がこみ上げてきた。
患者さんを愛しているといって騒いでいる家族の愛ってなんだろう。
彼らの言う”愛”は紙切れを奪い合う争いを引き起こしている。
そんなミーティングの中でもマネージャーが微笑みながら、話している。
「この状況で、そんな風に微笑むことができるなんてすごい!どうしたらそんな風になれるのですか?私はすっかり打ちのめされている・・・。」
と思わず聞いてみた。
「こんなこと、めったにあるわけじゃないからね。笑い飛ばさなきゃ。」
とにっこり言われた。
「この件では今まで知らなかった法律や手続きに関しても調べなくてはならなかったし。こんなことが無ければ知らないままだったしね。勉強になったよね」
と医師も言っていた。
つらいとき、苦しいときは自分が成長するチャンスと昔の上司が言っていた。
まさに今回はそのチャンスだったのかもしれない。