ある日、チャージナースとして働いていた。そしてほかにも看護師2人いたのでそれほどばたばたと忙しくなく、暇でもなく。ちょうどいい感じのペースで仕事ができていた。
ある患者さんが化学療法を受けるために病院へ行く予定で、前回の治療時は病院でお昼ご飯を出してもらえなかったと聞いたので今回はお弁当持参で行ってもらった。
朝の11時前に救急車が迎えに来て、歩けるし、身の回りのことができる患者さんだったので前回同様エスコートはなしで行ってもらった。
午後2時半過ぎ、病院から1本の電話が・・・。
「あのー。XX病院のXX病棟のナースですけど。患者さんそちらに戻ってきてませんか?」という。
私「今日はそちらで治療だから朝、救急車で送り出しましたけど?」
「あ、えーっと、一旦きたんだけど、返したんです。だからそっちにいるんじゃないかと思って・・・・。」とたどたどしく言われた。
わけが分からず、
「帰ってきてないです。一旦きたのに返したってどうゆうことなんですか?」と聞くと
「ちょっと早く着たから・・・。あ、携帯電話とか知ってたら教えてください」となんか、よく分からない返事。
ますますわけが分からなくなったので、
「何で返したんですか?化学療法はしないんですか?それにどうやって返したんです?患者さんは救急車で帰ってくるはずだからそちらが手配しなければここには戻ってこれないはずです。その患者さんは携帯電話は持っていないと思います。」と思わず語気が強くなってしまったら
「えーっと、あの・・・。そっか救急車ね・・・。」とあちらはしどろもどろになった挙句、病棟師長に電話をかわられた。
「実は患者さんが予約時間より早く着いたからお茶でも飲んできて1時に帰ってくるようにいったんです。でもそれっきり戻ってこなくて。もう2時半過ぎてしまって。患者さんの携帯電話番号知りませんか?」といわれた。
「患者さんはこちらには戻ってません。携帯電話も持っていないと思います。お昼ごはんも持って言っているから院内のどこかにいるのではないですか?そちらで探してもらえないのですか?」というと
「探してみます」とのことで電話が切れた。
”患者行方不明”のこの事態、すぐにホスピスの師長へ報告。
この患者さんは宗教にとても熱心な方なので自殺はありえないと思いつつも、どこかで転んだり倒れている可能性もある。
ホスピスの師長さんが病院へ電話し、現在院内捜索中とのことだった。
こちらからも自宅へ連絡したり、家族にも連絡をとった。
こちらからは連絡できるところにはすべてしたし、あとは向こうからの連絡を待つしかない、と分かっていても、すでに3時半。スタッフみんなの不安が募ってきた。
「どこにいるんだろ・・・」
「どこかで寝ちゃっているならいいけど・・・。」
「まさか転倒しちゃったりして・・・」
さまざまな憶測が飛ぶ中
「まさかチャペルにいたりして」と思いつきで言ってみたら
みんなに「そうかも!!」といわれてしまった。
(半分冗談というか、あてずっぽうで言ったんだけど・・・・)
その数分後、
「院内のチャペルで眠っていた患者を発見!」と病院からの連絡が。
その後患者さんは治療も受けて無事にホスピスに帰ってきた。よかったよかった。
ある患者さんが化学療法を受けるために病院へ行く予定で、前回の治療時は病院でお昼ご飯を出してもらえなかったと聞いたので今回はお弁当持参で行ってもらった。
朝の11時前に救急車が迎えに来て、歩けるし、身の回りのことができる患者さんだったので前回同様エスコートはなしで行ってもらった。
午後2時半過ぎ、病院から1本の電話が・・・。
「あのー。XX病院のXX病棟のナースですけど。患者さんそちらに戻ってきてませんか?」という。
私「今日はそちらで治療だから朝、救急車で送り出しましたけど?」
「あ、えーっと、一旦きたんだけど、返したんです。だからそっちにいるんじゃないかと思って・・・・。」とたどたどしく言われた。
わけが分からず、
「帰ってきてないです。一旦きたのに返したってどうゆうことなんですか?」と聞くと
「ちょっと早く着たから・・・。あ、携帯電話とか知ってたら教えてください」となんか、よく分からない返事。
ますますわけが分からなくなったので、
「何で返したんですか?化学療法はしないんですか?それにどうやって返したんです?患者さんは救急車で帰ってくるはずだからそちらが手配しなければここには戻ってこれないはずです。その患者さんは携帯電話は持っていないと思います。」と思わず語気が強くなってしまったら
「えーっと、あの・・・。そっか救急車ね・・・。」とあちらはしどろもどろになった挙句、病棟師長に電話をかわられた。
「実は患者さんが予約時間より早く着いたからお茶でも飲んできて1時に帰ってくるようにいったんです。でもそれっきり戻ってこなくて。もう2時半過ぎてしまって。患者さんの携帯電話番号知りませんか?」といわれた。
「患者さんはこちらには戻ってません。携帯電話も持っていないと思います。お昼ごはんも持って言っているから院内のどこかにいるのではないですか?そちらで探してもらえないのですか?」というと
「探してみます」とのことで電話が切れた。
”患者行方不明”のこの事態、すぐにホスピスの師長へ報告。
この患者さんは宗教にとても熱心な方なので自殺はありえないと思いつつも、どこかで転んだり倒れている可能性もある。
ホスピスの師長さんが病院へ電話し、現在院内捜索中とのことだった。
こちらからも自宅へ連絡したり、家族にも連絡をとった。
こちらからは連絡できるところにはすべてしたし、あとは向こうからの連絡を待つしかない、と分かっていても、すでに3時半。スタッフみんなの不安が募ってきた。
「どこにいるんだろ・・・」
「どこかで寝ちゃっているならいいけど・・・。」
「まさか転倒しちゃったりして・・・」
さまざまな憶測が飛ぶ中
「まさかチャペルにいたりして」と思いつきで言ってみたら
みんなに「そうかも!!」といわれてしまった。
(半分冗談というか、あてずっぽうで言ったんだけど・・・・)
その数分後、
「院内のチャペルで眠っていた患者を発見!」と病院からの連絡が。
その後患者さんは治療も受けて無事にホスピスに帰ってきた。よかったよかった。