英国ホスピスコラム


イギリスの病院でマクミラン緩和ケア専門看護師
(Macmillan Palliative Care Clinical Nurse Specialist)として働くナースのブログ

Santa Dash - ホスピスチャリティイベントに参加


地元のホスピスをサポートするチャリティイベント、Santa Dashに息子と一緒に参加してきました。

Santa Dashとは、サンタの格好をして走ったり歩いたりするイベント。
参加費はホスピスへの寄付になり、また参加者は自分がSanDashに参加することを友人や家族に呼びかけてホスピスへの寄付を募ります。

参加費を払うとサンタのコスチューム(帽子、ヒゲ、服)が送られてきます


そして、当日

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集まったたくさんのサンタ達。

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みんなで準備体操して、曲に合わせて踊ったり...

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いよいよスタート!

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走るサンタ達。犬を連れて歩くサンタも。

今回は5キロのコースでした。

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4歳の息子にはちょっと長かったみたいで途中歩きつつ。

トベから2番目でゴールしました💦

途中おんぶしなければいけないかもと覚悟してましたが、最後まで自分で走って歩いてくれました。


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ゴールするとメダルとミンスパイ(クリスマスのお菓子)がもらえました。

とても楽しいイベントでした。

寄付に協力してくれた友達、ありがとうございます!




NHS サイバー攻撃により大混乱

昨日、イギリスの医療機関であるNHSの病院や診療所、48機関がサイバー攻撃にあい大混乱となりました。
「ランサムウエア」というウイルスによるサイバー攻撃らしく、コンピュータをロックし、解除させるために金銭を要求するものらしいです。
NHSを狙ったわけではないようで世界的にも被害が出ているようです。

日本同様、NHSでは電子カルテの導入が進んでおり、医療記録はもちろんのこと、検査のオーダー、投薬、退院処方、など全てにおいてコンピュータで行います。
そのため、このサイバー攻撃により予約手術や検査、外来診療をキャンセルしたり、処方箋が出せなくなったりという事態になってしまいました。

幸いにも私の勤務先の病院は大丈夫だったようですが、影響の出てしまった病院や診療所は本当に大変だったでしょう…。患者さんもスタッフも気の毒でなりません。


BBC NEWS
NHS 'robust' after cyber-attack


がん治療と仕事

最近、気になるニュースがあったので…

がん患者に院内オフィス、「治療で離職」歯止め (読売新聞)
院内にサテライトオフィスを設置しがん治療と仕事を両立させて、離職を防ぎ、スムーズな職場復帰が狙いらしい。

私はイギリスに来て、5箇所の職場(ホスピス、病院、訪問看護)を経験しているが、がんと診断され長期病欠(6ヶ月以上〜1年)しがん治療をして、職場に復帰したスタッフに何人かであった。誰もが、復帰した時に以前と同じポジションに戻っている(仕事時間を減らした人はいたが)。
また、復帰することなくなくなってしまった方もいたけれど…。

院内オフィスはがん治療を受けている患者さんたちに、治療中でも仕事をしなければならないプレッシャーになるのでは、無理をさせてしまうのではと思う。
がん治療は精神的にも身体的にも辛いものです。
治療しながら仕事をするサポートというよりも、長期病欠しても以前と同じポジションで働けるような補償を義務付けるなど、治療に専念できるような環境にしてほしいものです…。

いろいろな寄付のかたち ー8歳の女の子が髪の毛の寄付ー

イギリスではさまざまなチャリティ活動が盛んです。

がんやその他の病気で髪の毛を失ってしまった子供たちにかつらを提供するチャリティ団体で、リトル プリンセス トラストというチャリティ団体があります。そのリトル プリンセス トラストに自分の髪の毛を寄付した女の子のお話を紹介します。

フランキーは8歳の女の子で、4歳の頃から髪を伸ばしていました。
ある日、フランキーのお母さんが「もっと長く伸ばしたらかかつらが作れるね」と言いました。それを聞いたフランキーは誰かが使うかつらのために自分の髪を寄付したいと思うようになりました。そしてお母さんと一緒に髪の毛を寄付を受け付けているチャリティ団体を探し、リトル プリンセス トラストを見つけたのです。

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いよいよヘアカットの日。美容室には学校の友達もフランキーの応援に駆けつけました。
三つ編みされたフランキーの髪の毛はバッサリと切られ、その長さは25センチもあり子供のかつらのが3つ作れるほどでした。

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さらにフランキーは自分の行動を紹介し、協賛してくれる人々にリトル プリンセス トラストと失読症の研究のためのチャリティ団体に寄付も募りました。そして約1000ポンドものお金が集まりました。

フランキーのお母さんは、髪の毛を切る時にフランキーが泣いてしまうのではと心配だったそうです。でも、フランキーは笑顔で、新しいヘアスタイルも気に入ったようでした。
そして、フランキーはまた髪を伸ばして寄付したいと考えています。


フランキーのこの勇気ある行動は地元新聞にも紹介されました。
http://www.henleystandard.co.uk/news/news.php?id=126012


UK end of life care 'best in world'

the Economist Intelligence Unitの報告によると終末期ケアに関してイギリスは世界80カ国の中で1位だそうです。
2010年にも同様の調査がありましたが、その時も1位でした。

UK end-of-life care 'best in world'
http://www.bbc.co.uk/news/health-34415362

とはいえ、まだ改善の余地はあるとのことですし、現場で働く身としてはまだまだ…という気もなきにしもあらず。

ちなみに日本は14位に入ってます。
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