私は急性期病院で緩和ケア専門看護師として働いているので、依頼があればどの病棟へもいく。

ロンドンの大きな病院なのでさまざまな国籍のスタッフが働いている。
でも、院内に日本人はいまのところみあたらない。

ある日、以来のあった患者さんの記録を読んでいたら
「コンニチハ、日本の方ですか?」と日本語で話しかけられた。
なんとその方、日本人と結婚したことがあるそうで、日本語が話せるらしい。でも奥さんと別れてからは話す機会がなくなったそう。
それからというもの、その病棟にいくとそのスタッフと日本語で話すようになった。


また他の病棟でも
「コンニチハー」と声をかけられた。
中国人のスタッフで、何年も前に中国で日本語を習ったそう。
「でもすっかり忘れちゃったから、会うたびに1フレーズ、日本語教えてね。」
といわれた。


そしてある日、患者さんの医療記録を読んでいたら
「モシモシ?」といわれ、顔を上げると日本に行ったことがあるという若い医師が話しかけてきた。
この医師にも「会うたび日本語1フレーズ教えて」とたのまれた。



そんなことが何度もあり、なんだ「会うたび日本語1フレーズ」のメンバー(?)が増えてきたきがする・・・。

この前も院内で階段を勢いよく下りていたら、すれ違いざまに「コンニチハー!」と声をかけられた。
彼女も「会うたび日本語1フレーズ」のメンバーの一人だった(笑)


こうなったら緩和ケアだけでなく、日本語も院内に広めていこうかな・・・・。


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