緩和ケアにおいてチームアプローチはとっても大切。
緩和ケアのテキストブックなどを見て多職種によるチームアプローチの重要性が書かれている。

緩和ケアでは患者さんとその家族の身体的、精神的、社会的な苦痛へのケア、スピリチュアルな部分のケアをする。そのためにはさまざまな職種のスタッフが協力してケアしていかなければすべてのケアをカバーすることができない。
そしてそれぞれの職種のスタッフが連絡を取り合い、同じ目標を持って患者さんのケアをしていかなければならない。


私の働いているホスピスではMultidisciplinary team Meeting(MDT)が毎週火曜日に行われる。このMDTミーティングでホスピスで患者さんや家族のケアに当たるスタッフが集まり、情報を交換し患者さんの今後のケア方針について話し合っていく。

参加メンバーは・・・
緩和ケア専門医、医師、看護婦長、それぞれの病棟のチームリーダーまたはチャージナース、家族サポート看護師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカー、アロマセラピスト、牧師。

今週のMDTミーティングの日、私が病棟チャージナースだったのでミーティングにいってきた。

一人一人の患者さんの現在の状態、どのようなケアをやっているか、情報の交換、そして何が問題になっているか話し合う。
そしてこれからどうケアしていくか、今後の方針を話し合う。

こうしてみんなで集まって話し合うことにより、それぞれの持つ情報を共有できる。いろいろな角度からの患者さんや家族の情報が得られる。
そしてみなで問題点を話し合い方針を決めることで、患者さんや家族に対しての一貫したケアを行うことができる。

緩和ケアではケアする分野があまりにも大きすぎて一人では手に負えない。一人一人、ひつつひとつの職種だけではどうにもならない問題でもこうしてた職種のスタッフがあつまり力をあわせることによって、患者さんや家族のための大きな力となると思う。


PS.
私がこのMDTミーティングに参加したのは実はホスピスに就職してオリエンテーション中に行ったっきりだったのでかなり前・・・。
それなのに、いきなりチャージナースとしてミーティングに出るのはすごーく気が重かった・・・
英語を話すことには慣れているけど、人前で話すのはやっぱり苦手。緊張した。