英国ホスピスコラム


イギリスの病院でマクミラン緩和ケア専門看護師
(Macmillan Palliative Care Clinical Nurse Specialist)として働くナースのブログ

2010年05月

新たな挑戦

大学が終わったと言うのに、ここのところほとんどブログを更新してませんでしたが・・・。
実は転職活動をしてました。

今月末に現在の職場(訪問看護&緩和ケア病棟)を退職します。
そして来月中旬よりロンドンのある病院で、マクミラン緩和ケア専門看護師(Macmillan Palliative Care Clinical Nurse Specialist)として緩和ケアチームの一員となり、働きます。

マクミランナース(Macmillan Nurse)というと日本でも聞いたことがあるとおもいます。
Macmillan cancer support(マクミラン財団)により資金サポートを受け、NHS(ナショナルヘルスサービス:イギリスの国の医療サービス)によって雇われてはたらく緩和ケア専門看護師をマクミランナースといいます。
地域で活動するマクミランナースが多いため、マクミランナース=在宅緩和ケア専門看護師というイメージがあります。(私も数年前までそう思っていました・・・)
マクミラン財団はNHSの病院内で働く緩和ケア専門看護師の雇用にも資金サポートをしているので、マクミランナースは病院内でも働いてます。この場合、ホスピタル・マクミランナースと呼ばれることもあります。

わたしの新しいポストもマクミラン財団によって資金サポートされているので、このホスピタル・マクミランナースに当たると思います。

病棟スタッフのサポート・教育、院内の緩和ケアの必要な患者さんの症状マネージメント、サポート、などなどとてもやりがいのありそうなポストです。
またNon Medical Prescriberのコースを受けることになります。このNon Medical Prescriberのコースを受けトレーニングすることにより、医師でなくても、看護師ても薬の処方ができるようになります。
さらに大学院で緩和ケアを学ぶためのサポートも得られるそうです。

いろいろ不安もありますが、新しい仕事、とても楽しみです!






PS.

この緩和ケア専門看護師の仕事の面接は緊張しまくりでした。
プレゼンテーションもスムーズにできず。基本的な質問に答えられず・・・・・。頭真っ白。
面接が終わった後、自分のバカさかげんに悔しくてトイレで泣きそうでした、いやちょっと泣いたかも(苦笑)
その日の夜一緒にご飯を食べに行ったMさん、愚痴をいっぱい聞いて励ましてくれて本当ありがとう。



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久々の一言。

ご無沙汰してます。
このブログ、ほとんど、月一回更新です・・・。

この前、緩和ケア病棟で働いていたときのこと。
80代後半の女性の患者さんの薬の投与に行った。
耳が遠い方と聞いていたので大声で
「インスリン打ちますよ。」と身振りで注射を打つ仕草をしてみた。

「なんだってー?」と聞き返される。

「インスリンです!インスリン!」と何度も言ってみるが、ビックリするほどまったく通じない。

注射器をみせて、身振り手振りで伝えようとしてもダメ。

「インスリンだよー。いつもご飯の前に打つ注射だってば」といってもダメ。

こんなやり取りを繰り返してると、その患者さんが
「Are you talking in English?」と言われた。

久々の一言に思わず大笑い。
「I hope so」といっておきました。

イギリスに来たころは、こういう一言でショックと悔しさのあまり泣きそうになったこともあったっけ。
わたしの英語もまだまだ完璧ではないし、日本人アクセントも強いので、普段でも聞き返されることもある。
でも、こんな風におもいっきり笑い飛ばせるようになったのは、神経が図太くなったのか。


ちょうど通りかかったヘルスケア・アシスタント(イギリス人)に通訳をお願いした。
その患者さんはヘルスケア・アシスタントの話すことはすぐに理解していた。
わたしの英語もまだまだ修行がたりないということか・・・・。



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