ごぶさたしてます。
DegreeのDissertationが無事に提出できたとたん、一気に気が抜けてしまって・・・。
仕事が終わると家でTV見たり、本を読んだり。今までできなかった分、だらだらと過ごしていました。


訪問看護の仕事のほうは少しずつなれてきて、とても優しい上司や同僚に助けられながらぼちぼちやってます。

こちらの訪問看護は主にはGP(かかりつけ医)の診療所と提携している。
GPから訪問の依頼を受けたり、病院から患者さんが退院するときに連絡を受けてケアを引き継いだり、また患者さん本人や家族から依頼があって患者さん宅を訪問したりする。

この訪問看護もNHSのサービスの1つなので、患者さんたちは無料で訪問看護のサービスが受けられる。
訪問看護の大前提は・・・・GPの診療所にこれない、家の外に出ることができない人のみ。

主なサービスは慢性疾患の看護、老人看護、緩和ケアの提供。
具体的には・・・
・下肢の潰瘍、創傷、じょく創などのドレッシング交換
・採血
・尿管カテーテルの管理
・在宅の緩和ケア患者さんのサポート
・糖尿病の管理(インシュリンが自己投与できない人のサポートなど)
・失禁のある患者さんのアセスメント・サポート
などなど。


1ユニット=15分と言う割り当てで、移動時間を含めて一日の仕事量は20ユニットまでになっている。
時々忙しくはなるものの、病棟勤務の時のようなばたばた感はあまりなく、一人ずつの患者さんにしっかりと向き合う時間が持てるので、訪問看護の仕事も悪くはないな・・・と思っていた。




しかし。

昨日、私の働くエリアは午後からとんでもない大雪に見舞われた。
しかも先週の雪が解けかけで凍って路面が凍結していたところへの大雪だった。そして私にとって災難としか言いようのない日だった・・・。

まず、朝一番に行った訪問先で道を間違えたため狭い道をバックしていたら、凍結した路面に滑って左のサイドミラーを破損。
被害額、約200ポンド。

訪問エリアは坂の多い村なので、凍結した坂を車で下るのは危険だと思って、車を止めて患者さん宅まで徒歩で向かったところ。
滑って転び、しりもちついた。
「おしりに脂肪がたっぷりあるから怪我しなくてすんだよ♪」と患者さんに報告。

午後から雪がどんどん積もりだしたが、患者さん宅を訪問するためゆっくりと車で走っていたら、悪がき3人組に雪の玉を車にぶつけられた。
思わずあたまにきて「ふざけんなー!!!」と叫んでしまった。
何年イギリスで生活しようが、とっさの一言は日本語でした・・・。

午後2時ごろ。患者さん宅から次の訪問先へ行こうとしたところ、雪にすべり車が動かなくなる。少々パニックしたけど、何とか脱出。

午後3時ごろ。チームリーダから電話。これ以上の訪問は危険なので帰宅するようにいわれる。患者さん宅から家に向かって帰り始めるが、道路の積雪はすでに10センチ以上。ひやひやしながら家に向かう。みんな時速5マイルくらいののろのろ運転。
わたしの住むエリアはそれほど雪が積もってなくて安心した。だけど、家が近くなったとき、家の鍵をオフィスにおいてきたことに気づく・・・。

自分のおろかさをのろいながら、大雪の村へ逆もどり。
村の中の積雪はすでに20センチくらい。坂の多い村で、途中雪遊びをしていた親子に迂回を勧められ、なんとかオフィスのあるGP診療所に到着。

そして車のガソリンがなくなりそうだという警告ランプ点灯。なのに所持金2ポンド。(これではガソリン2リットルも買えません・・・・)
普段の日だったら警告ランプが点灯しても家までは何とか到着できる距離だけど、この雪で帰るのに何時間かかるかわからない。
雪の上にガス欠で立ち往生になりかねない。
こまっていたら診療所に残っていたやさしいGPがお金を貸してくれた。

村のガソリンスタンドまで何とかたどり着き、ガソリンを入れて、家に向かったけど、のろのろ運転でいつもの4倍の時間がかかった。
でも無事に家に着いたときは本当にほっとした。


わたしの職場のエリアがどれだけひどい状況だったかをTVのニュースでも取り上げられていて、こんな状況で仕事行ったら絶対事故起す・・・と思っていたら。(イギリスにはスノータイヤやチェーンはほとんど売っていない)

今朝、チームリーダーから電話があって
「今日は危険だから仕事に来なくていいよ。お休みして」と言われた。
私は水曜日が休みなので、今日を休みにして水曜日出勤することにした。

雪が解けていることを願うばかり・・・。
イギリス在住の皆さん雪道での運転は十分に気をつけてくださいね。




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