英国ホスピスコラム


イギリスの病院でマクミラン緩和ケア専門看護師
(Macmillan Palliative Care Clinical Nurse Specialist)として働くナースのブログ

2009年05月

看護の日によせて

5月12日は何の日かご存知ですか?

近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日。
そして彼女の誕生日にちなんで5月12日は「看護の日」なんです。

日本看護協会のウエブサイトを覗いてみたら、今年のメインテーマは「看護の心をみんなの心に」だそうです。

それよりも私が注目したのは「看護職のキャリアとプライベートのベストバランスを」という言葉。

私が日本で働いていたのはすでに10年近くも前のことだ。
始業時間前に出勤し仕事の準備を始め、仕事中は立ち止まることなく走り回っていた。規定の就業時間に仕事が終われたのは、月に何日あったかないか・・・。
有休などほとんどとらせてもらえなかった。
休みの日には勉強会に行ったり、症例研究のレポートをまとめたり。
日本で働いていた間の4年の間、私の時間のほとんどか仕事に費やされていた。周りもそうだったから、疑問も感じず、それが当たり前なのだと思っていた。

でも、そんな生活をしていては身体も心も悲鳴を上げてしまう。
看護に対して高い志を持っていても、身も心も疲れ果てて辞めていく看護師はどれだけいるのだろう。

私はイギリスで看護師になって6年になる。
私がイギリスで働くことを選んだのは仕事とプライベートを両立できると思うから。
フルタイムで働き、キャリアアップのため大学で勉強しているので大変だけれど、それでもプライベートの時間はある程度確保できているし、旅行にもいったりして好きなことができている。
これからも看護師を続けていける自信はある。


看護師は使い捨てではない。看護師寿命は長くあって欲しい。

「一生ものの資格を、一生ものの仕事にしよう。」というキャッチコピーも看護の日にちなんで掲げてある。

一生ものの仕事にするには、日本の看護師さんたちをもっと休ませて欲しい。
身体と心を休めることで、心にも余裕が出てくるだろう。
仕事も楽しくなるだろう。
仕事に対する意欲も高くなるだろう。

看護という仕事はつらいだけの仕事であってはならない。
やりがいをもて、とことん追求し学びながらできる魅力のある仕事だと思う。

だから高い志を持って、看護という仕事を選んで、勉強して、免許を取ったたくさんの看護師さんたちが身も心も疲れ果てて現場を離れていくのが残念でならない。

日本の看護師の労働状況の改善が進み、多く看護師が一生ものの仕事として続けて行こうと思えるような環境になることを心から願っている。




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小旅行

イギリスも5月4日は祝日でした。
なので、先週末飛行機に乗って、2泊3日で小旅行。


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200段以上あった階段を上った塔の上からの眺め。
日ごろの運動不足がたたって息切れが・・・。

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お天気がいいから遠くまで綺麗に見えた。


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バスで市内観光。


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さて、ここはどこの都市でしょう???

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