昨日、ついにイギリスの永住権とも言われるIndefinite leave to remain(無期限滞在許可)を取得しました!

今は嬉しさと開放感でいっぱいです!笑顔






長文になりますが、問い合わせもいくつかあったので、Indefinite leave to remainの申請までの流れを記事にしましたので、興味のある方はどうぞ。

(申請の基準や流れはしょっちゅう変わるので、将来申請予定の方は必ずHome officeのWebsiteをマメにチェックして最新情報を得てくださいね)

Work Permit(労働許可証)で5年以上働くと、イギリスの永住権とも言われるIndefinite leave to remain(無期限滞在許可)の申請資格が得られる。
(申請はWork Permitで5年になる日の28日前から可能)

移民に対する基準は年々厳しくなっており、去年からはIndefinite leave to remainの申請者に対してもイギリスに関する知識テスト、Life in the UK Testにパスするか、ESOLのコースを修了しなくてはいけなくなった。

Life in the UK Testについての記事はこちら

そしてホームオフィスから申請用紙SET(O)をダウンロード。

SET(O)は13ページにわたる申請書。ガイダンスを見ながら、過去に申請した人の話も聞きながら記入。
ところが、申請日のすこし前に何気なくHome officeのWebsiteをチェックしたらSET(O)の申請用紙が2008年の2月末から新しくなっていた。
あわてて新しい申請用紙をダウンロード。中身自体はあまりかわっていなかったので書き写すだけですんだけど・・・。

Work Permit保有者でこれからIndefinite leave to remainを申請する人、SET(O) Version 02/2008 を使うことをお忘れなく!

申請は郵送でもできるのだが、パスポートをなくされたくないし(Home officeも郵便も信用できない)、月末に旅行にも行く予定。なによりも、一日でも早くIndefinite leave to remainを手にしたいという思いもあったので直接出向いて申請することにした。
直接Home officeに出向いての申請(プレミアムサービス)は950ポンド。(日本円にして約19万円!)
ちなみに郵送では750ポンド。

プレミアムサービスのためにHome officeに電話して予約を取らなくてはいけない。
Home officeに電話すると機械のアナウンスで
「現在プレミアムサービス(直接申請)は予約がいっぱいなので郵送で申請してください」と流れていた。
とりあえず、オペレーターと話してみようと、オペレーターにつながるまで待つこと数分。
プレミアムサービスのために予約を取りたいというと、何のビザを申請予定かをチェックされ、
「空いている日はXXになるけど?」とすんなり言われた日はなんと次の週。
「いや、それでは早すぎるんですけど・・・」というと希望日を聞かれたので、3月10日にお願いした。時間も選ぶことができた。
予約番号をもらい、予約時間の30分前までに到着するように言われた。


申請当日までに申請用紙(SET(O))に記入漏れはないか、彼氏にもチェックしてもらった。
ほかにいる書類は、顔写真2枚。財力証明のため銀行のステートメントと給料明細3ヶ月分。現在の雇用主からのリファレンス(今後も雇用する意思があることを証明する内容であること)、Life in the UK Testの合格証、パスポート。
そして私は職場を変えているので現在のWork Permitが2つめになるので、以前のWork Permitが載っている古いパスポート、そして2つのWork Permitのレターを持っていった。


Home officeに出向く前日は緊張と不安であまりよく眠れなかった・・・。
そして、当日。イギリスはここ何年ぶりというとんでもない強風が吹き荒れた。もちろん電車はすべて遅れた。
かなり余裕を持って出たはずなのにHome officeに到着したのは予約時間の直前だった。

空港でうけるようなセキュリティチェックを受けて、受付前で並ばされた。
受付で申請用紙と必要書類をチェックされた。
申請用紙に不在期間(Absences from the UK)という項目があったが、どのくらいを不在期間とするのか不明だったので、事前にHome officeに電話して聞いたら
「3ヶ月未満の不在だったら記入の必要はない」といわれたので、用紙には記入しなかった。
でも心配だったので別の紙にイギリス国外に出た詳細をすべて記入して持っていた。
やはりとも言うべきか、受付の人に
「パスポートにいくつも国外から帰ってきたというスタンプがあるのに不在期間が無いのはおかしい。すべての不在期間を記入しなくてはいけない」といわれた。
「電話で問い合わせをしたときに3ヶ月未満だったら記入しなくても良いといわれた。もしも電話したときにすべて記入するように言われていたら記入してましたよ。でも、念のため記入したものを持っていますのでどうぞ。」と別紙をみせたらOKだった。

その後、申請費支払いへ。950ポンド、デビットカードでお支払い。
先月は車の保険、整備やMOTもあったので貧乏に拍車がかかる・・・。

そしてConsiderationといわれる、カウンターに一人ずつ呼び出され、申請を吟味される。
15分ほど待たされて、呼ばれたカウンターのオフィサーはなんだかむっつりしている。

申請書類をガラス越しにすべて渡すと、パスポートを見て、申請用紙をぺらぺらとめくって
「君は今が正しい申請時期だと思っているのか?」といわれた。
私は訳がわからず、「どういう意味ですか?」と聞いたら
「君のWork Permitは2003年の10月からだ。まだ5年たっていないじゃないか」といわれた。

「古いパスポートとHome officeからのWork Permitのレターを見たください。今のWork Permitは2つめなのです。1つ目は2003年の3月に発行されてます。だから、申請時期は間違っていないはずです」というと古いパスポートやら、レターを見て
「なんで君はWork Permitを2つも持っている!どうしてだ!」といってきた・・・。
「それは仕事を変えたからです」といってもなんか聞く耳なし・・・。
こっちのWork PermitはXXまでで、こっちはXXまで有効なんておかしい。と騒ぎ出した。
「働き先を変えたらWork Permitも取り直さなければいけませんよね?職場を変えたので、だから、2つあるんですよ。」といっても聞いちゃあいない。
(なんでHome officeのオフィサーに向かってWork Permitのことを説明しないといけないのか、とあほらしくなってしまった。
そして、この審査官は奥にいるほかの人に書類をもって聞きに行き、ほかの人からなにやら説明を受けて戻ってきた。

この審査官、とってもスローだった・・・。提出書類をコピーしに行き、もどってきて、机の上にばらばらに乗せて。なにやら足りなかったようで、またコピーに行き。戻ってきてごぞごぞした後、コピーを2つもとっていたことに気づき、余分なコピーを破棄して・・・。
コンピューターもキーボードとモニターを交互に見つつ、指一本でゆっくりタイプしている・・・。

そんな彼の動きを眺めつつ、ガラスに張られていた注意書きに目を向けた
はっきり覚えていないけれど、「暴言は受け付けません。審査官は申請者を尊重して対応するので、申請者も審査官を尊重して対応するように。」みたいな内容のことが書かれていた。

そのとおりだけど、審査官のほうが私の言うことを尊重してくれていないきがするよ・・・と心の中でつぶやいた。

この審査官、自分の勘違いには何も触れず、
「申請を受理します。今から昼休みに入るから、2時間後にパスポートをかえします」とボソッと言われた。
とりあえず、ありがとうといってカウンターを離れた。
このConsideration、約50分かかった。

実際、2時間どころか、3時間半も待たされた。
待たされている間、気が気でなかった。
あのぼんやりとした審査官、本当に大丈夫か?!と不安で仕方なかった。

やっと私の番号が呼ばれてパスポートが返された。

パスポートにはRESIDENCE PERMITが張られていて、有効期限はindefinite(無期限)

やっと、このイギリスで、自由に生活できるようになった。
仕事を変えるのも自由。
どんな仕事に就くのも自由。
必要ならば公的な援助も受けられるようになる。

いろいろなしがらみが外れた気分で開放感でいっぱいだった。
嬉しくてすぐに彼氏や友達に携帯のメールで報告した。

「I have got a permanent residence visa.
I don't need to say good-bye to you! :-)」



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