英国ホスピスコラム


イギリスの病院でマクミラン緩和ケア専門看護師
(Macmillan Palliative Care Clinical Nurse Specialist)として働くナースのブログ

2007年06月

あきれた出来事@NHS

悪評高いイギリスのNHS(National Health Services)
注:NHSとはイギリスの医療サービスで、イギリス国民&長期滞在者は無料で医療が受けられる
  しかし、タダより高いものは無い・・・。必要な治療や検査を受けるのにまたされることしばしば。

参考までに過去記事→
イギリス医療事情:いつまで待たせるのか・・・
イギリスの医療っていったい・・・。
やっぱり待たせるイギリスの医療

そんなNHSの病院からやってきた患者さんにまつわるあきれたお話。

其の一。
とあるNHSの病院から入院を受けた。患者さんとともにNHSでの医療・看護記録丸ごと送ってきた。
しかし、この記録の中に茶色の封筒が入っていた。
表に書かれている患者さんの名前はまったく知らない名前。
間違ってまぎれたのかもと思って念のため患者さんを送った病棟へ電話した。

事情を話すと、チャージナース(病棟責任者)に電話をまわされたのでもう一度事情を説明した。
「そんなばかな!」と信じてくれない。
しかも「本当にXXさんの医療記録なの?!」と疑うではないか・・・。

「封がしてあるけど、中身は書類っぽいですよ。表にも○日までの医療記録って書いてあるし。信じられないんだったら封筒開けてみましょうか?」
と言ったら
「今すぐ返して頂戴!」という。まるで私が無理やりとったかのような言い方。

「ここのホスピスとそちらの病院はかなり離れてますし、定期的なポーターもいませんから郵送になりますよ」といったら
「そんなの困る!」だって・・・。

(そっちが間違えて送ったんだから今すぐ欲しけりゃ取りに来い!!)といいたいのをこらえ、
「では料金をそちらで負担していただけるのであれば、タクシーで送りましょうか?」というと
「郵送で送ってください」といわれた・・・。


其の二。
またほかのNHSの病院からやってきた患者さん。
病院からの記録ではフェンタニルパッチ(デュロテップパッチ)を使っている。これは貼るタイプの痛み止めのための麻薬で3日おきに張替えが必要。張り替えの際は古いものをはがさなくてはいけない。
投薬記録からこの患者さんは25mcg/hrのパッチを使っていた。

入院をとった看護師が見たものは・・・
患者さんの前胸部に25mcg/hrのフェンタニルパッチが3枚。
しかし、病院のドラックチャート(投薬指示表)にはフェンタニルパッチ25mcg/hrが72時間おき(3日おき)交換の指示だった。

不審に思った看護師がその病院に問い合わせると
「その患者さん、不穏だったからパッチはがせなかったんです!でもちゃんと貼るのは3日おきにやってましたから!」
というあまりにもお粗末な言い訳。

使用済み(貼ってから72時間経過したもの)のフェンタニルパッチにも薬剤は少ないながらも残存するため、新しいパッチを張るときは古いものをはがし、廃棄しなくてはいけないのに。

いくら不穏でも身体拭きができるのなら、小さなパッチをはがすくらいできるだろうに。



・・・NHSにもいいスタッフは沢山いるからこんなことばかりでは無いけどね・・・

殺人事件

殺人事件といっても本当の事件では無いのでご心配なく。

私の働いているホスピスは昔貴族の館だったところを改装したもので、歴史あるステキな建物。
そのため、ときどきドラマや映画の収録に使われることがある。

昨日からMidsomer Murdersというドラマの収録が行われている。
なぜか、ドラマの舞台になるときはたいてい殺人事件がおおい。


今日は1階部分で主に撮影が行われていて、メインエントランスは閉鎖されていた。
けれども、ストレッチャーで入院の患者さんなんかはメインエントランスを使わざるを得なくて、撮影の合間をぬって移送されてきた。
ちょうど、ディナーの場面のセットでスタッフや俳優さんも沢山居て移送されてきた患者さんもビックリ。

またほかの患者さんはレスパイトケア目的の入院(家族や介護者の休息のための入院)だったので、暇をもてあましていたので
「撮影現場のぞきに行かない?私も行きたいけど、一人じゃ行きづらいから。患者さんと一緒だったらきっと邪魔にされないと思うし!」とその患者さんを誘って私もちょっと撮影現場の見学へ・・・。

何度もリハーサルして、本番。ちょこっとずつ、ちょこっとずつ撮っていく大変な作業だなー・・・と思った。
俳優さんたち、見たことあるような、無いような顔ぶれだった。

その患者さん、撮影の様子が気に入ってしまって2時間近く熱心にみいっていた。
そばに居たTV局のスタッフの人も親切に患者さんの相手もしてくれていた。
患者さんが「まだ誰も殺されていないのよ。私はあの人が怪しいと思うんだけど。。。」なんていっていたら、
TV局のスタッフの人、撮影スケジュールをチェックしてくれて
「殺人は明日よ。」と教えてくれた。

撮影のために何台もの照明器具が持ち込まれていて、そのせいでホスピスの室内の温度が急上昇。暑くて息が苦しくなりそう。
そんな中で俳優さんたちは涼しい顔をして演技をしているからすごいなあと感心。

本番撮影中は病棟から出れないし、照明器具のケーブルがあちこちにあるのでちょっと不便。
でも患者さんや家族の方々は結構楽しんでいるようなのでいいかも?

以前ほかのドラマの撮影できた優しい俳優さんが暇な時間に病棟の患者さんを慰問してくれたことがある。
今回はどうかしら?!


そして、私も仕事が終わったから帰ろうと思ったら・・・。
撮影のために出口がすべて締め切られていた。
おかげで撮影セットのど真ん中を通る羽目に。
誰だか名前も知らない俳優さんたちの隣をとおってなんとか脱出。

明日も室内撮影だそう。そしていよいよ殺人事件が起こる!笑顔



追記(2007/06/25):

撮影の無いときは写真をとってもいいといわれたので、ほかのスタッフとともに記念撮影しました(笑)

ちょっとご紹介。

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ここはホスピスのレセプションエリア。
暖炉は本物で冬になると薪で暖をとります

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両側にある鎧は撮影のために持ち込まれたもの。
「夜中動きそうでなんだかこわいのよね・・・」と患者さん(笑)


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ホスピスのメインエントランス。
ここも撮影に使われていた。

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立派に見えるけど、この銅像の建っているブロックの塀は実は撮影用に作られたもの。
結構建物にマッチしてステキだからこのまま残して欲しいよね~なんてみんなで言っていた。

日本里帰り計画!

年に一度はやはり日本に帰って家族や友達に会ったり、おいしいものが食べたい!
でも暑い夏には帰りたくないし、寒い冬も嫌・・・ということでたいてい里帰りをするのは春か秋になる。

有休も2週間取れたので、飛行機チケットを早速予約した。
9月半ばに日本に10日ほど帰りま~す笑顔
今からすっごくたのしみ!!


エミレーツ航空が一番安かった。そしてドバイでのストップオーバーは無料とのこと。
もちろん、ホテル代は自分もちだが、ストップオーバー無料という言葉にひかれて、ドバイで一泊することにした
どんな国かも見当がつかないけど・・・。
いろいろ情報収集してドバイも楽しもうと思う☆



Helen & Douglas House welcomed Japanese Emperor and Empress!

もう1週間以上も前の出来事ですみません・・・。

日本在住のみなさんもイギリス在住のみなさんももう知っている方が多いとは思いますが、天皇陛下と皇后様がヨーロッパ諸国を訪問された先月、イギリスにも立ち寄られました。
そして5月28日にはOxfordにある世界で最初に設立された子供のためのホスピスHelen Houseとその隣にある若年青年ためのホスピス、Douglas Houseにも立ち寄られました。

Helen Houseは今年が創立25周年にあたり、その行事の一環で両陛下の訪問が実現したそうです。
Helen Houseと両陛下は2年前にHelen Houseの子供たちとスタッフが日本を訪れた際に交流を持たれたそうです。

Helen & Douglas HouseのWebsiteでも訪問時の様子が写真つきで紹介されています

We welcome Their Majesties, The Emperor and Empress of Japan




またこのWebsiteのNewsで見つけたのだけど、6月30日土曜日にHelen HouseとDouglas HouseのOpen Dayがあるそうです。
場所はOxfordです。
両方のホスピスを見せてくれるツアーやスタッフと話せる機会もあるようです。
訪問したい人は電話またはEmailで人数を知らせてほしいそうです。

詳しくはこちらを
The Helen & Douglas House Open Day

料金は無料とのことですが、Helen&Douglas Houseはチャリティー運営のホスピスなので寄付は大変喜ばれると思います。

私も友達を誘って行こうかと思ったのですがあいにく仕事で・・・残念。






PS.
このブログを読んでいる方でDouglas Houseをどこかで聞いたことがあると思った方(いるかしら???)
それは、以前私が「緩和ケアとセクシュアリティ」という記事でこのホスピスの患者さんについて書いたことがあるから・・・。
いつも読んでくださる方ありがとうございます







旅行記 in Vancouver

Los Angelesに滞在後は飛行機でカナダのVancouverへ行った。
Vancouverには彼の大学時代からの友人家族が住んでいるので、そこにお邪魔した。

Vancouver2日目。
実はイギリスを発つ前に、このブログにリンクさせていただいているCanada de NurseのMissyさんにお時間があったらぜひお会いできないかとお願いしていた。
Missyさんの好意により実現しました!
滞在先までお迎えに来ていただき、Missyさんの観光案内でCypressMt、DundaraveとAmbleside間をお散歩。

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Beach Houseという海の見えるレストランで昼ごはん。カナダはシーフードがおいしくて、ここのスープは絶品だった。

その後LightHouseParkをお散歩。

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カナダの森林はイギリスとはまた違った感じでステキ。

Missyさんとはカナダのホスピスや看護、生活の様子などいろいろお話できてとっても楽しかった。
Missyさん、ありがとうございました。笑顔


3日目は彼の友人が仕事だったので、彼と二人で買い物へ。
Sky Trainという電車に乗ってショッピングセンターへ向かったのだけど、乗り方がよくわからず路線図を見ていたら近くにいたおじさんが教えてくれた。さらにそのおじさん、ホームでもまたあって乗る電車も教えてくれた。なんて親切!

またショッピングセンターでATMを探していて近くの人に聞いたら、そこまで連れて行ってくれた。優しい!


Vancouver4日目。
このブログのコメントでお勧めだったVancouver Islandへ。
一日で行くのは大変、といわれていたけど時間の都合で日帰り。そのため朝一番のフェリーで行った。

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フェリーからの風景。ばかちんさんから聞いていたとおり、景色がとてもステキだった。残念ながらオルカには出会えず・・・。

この島のVictriaという街を観光。でも時間が無くて駆け足での観光。
ビックリしたのがここにもなんとチャイナタウンが!お昼は中華でした。

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飛び立とうとしている小型飛行機。これで空から観光なんてステキ・・・。でも時間無かった(涙)

Whale watchingも行ってみたかったけれど、時間が無くてパス。
Vancouver Island、日帰りで行くのは無謀。今度来るときは余裕を持っていかなくては・・・。


Vancouver5日目。
彼と彼の友達が午前中用事で出かけていたので、私は家で留守番。
彼の友達の子供、Jくんは7歳にも関わらずとっても賢い。大人の会話にも自然に入ってくる。(経済の話をしていた私たちの会話に入ってきたときにはたまげた・・・)
私はこのJくんと遊んでいたというより、いろいろ教えてもらっていた?
Jくんの趣味である野鳥についての講義をうけたり(笑)

Jくんが学校で習ったことを教えてくれたんだけど、地理の問題で答えることができなかったら
「この問題はX年生の問題だよ?」といわれてしまった
「だっておばさん、それ習ったのもう20年以上も前だから忘れちゃったのよ・・・」と言い訳した自分がなんか悲しかったヮ・・・(苦笑)


その翌日VancouverからLos Angelesへ戻り、そしてイギリスに戻ってきた。

Vancouverはとってもいい天気で雨は降らなかった。イギリスに戻ってきたら雨で寒くて暗くて。ちょっと落ち込んだ・・・。


今回の旅行での収穫はCanadaという国をちょっぴり知ることができたこと。Canadaは移民がイギリスよりも受け入れられているという印象を受けた。

イギリスはビザの取得が年々難しくなっているし、永住権取得でもイギリスに関する知識のテストを受けさせられたり、ビザの更新料金の値上がりもここ数年すさまじい。そして異常ではと思えるほどのポンド高や物件の値上がり。

そしてCanadaのステキな自然。

もしもイギリスにこだわりが無ければ移住を考えてもいいと思えるほどだった。

また遊びに行きたい☆


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