英国ホスピスコラム


イギリスの病院でマクミラン緩和ケア専門看護師
(Macmillan Palliative Care Clinical Nurse Specialist)として働くナースのブログ

2007年01月

雪景色

今日起きたら外は雪。

ホスピスの庭も雪に覆われている。


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今日は夜勤だから昼間買い物でも行こうかと思ったけど、車を運転するのもこわいので止めておく。

もちろん、村と隣町を結ぶバスは全面運休。

ほかの地域の交通網も麻痺。

イギリスの公共交通機関は雪に弱い。

結果発表

本日は大学、緩和ケアのDegree課程の前期のモジュールの結果発表の日。
前期のモジュールはDeath, Dying and Bereavement。
ホリデーでニュージーランドへ行ったために、モジュール最終日は欠席。
アサイメントも締め切りより2週間も早く提出。
時間が無くて、文献も十分読めなかった。アサイメントの文字数もぎりぎりだった。

今回ばかりはDグレードをもらっても文句は言えまい。
いや、落ちるかもしれない。
どんなグレードでパスしても、パスできたらそれでいい!!
・・・なんて考えていた。

結果は・・・

なんと、パスしてる!

しかも過去最高のグレードで!

たまげた。

信じられなくて、結果発表のサイト(インターネットでチェックできる)を何度もチェック。

やっぱり、パスしてる!

本当によかった

今月末からセメスター2がはじまる。
今期のモジュールは症状マネージメント。

今度こそ、アサイメントは余裕を十分に持ってやろう。
いつもそう誓うのに、毎回締め切りぎりぎりになる私・・・





クリスマスのA&Eにて・・・

イギリスには太った人がおおい・・・・。

成人の5人に1人が肥満といわれていて、2010年には3人に1人になるのではと懸念されている。
さらには肥満のために費やす医療費がNHS(National Health Service:イギリスの国の医療サービス)の財政を破綻させる可能性もあるなんていわれたりもしている。

知り合いの医師に聞いた話。

彼は去年のクリスマスの日、A&E(Accident & Emergency:救急外来)勤務だった。
そこへやってきた太ったおばさん。

「このまえ、胃を縛る手術を受けたんだけど、これじゃクリスマスディナーがたくさん食べれないからゆるめて!」と訴えてきたそう。

病的な肥満の最終手段の解決策として、このおばさんのように手術をするケースがある。
もちろん、この手術を受けて食事の摂取量は減るものの、食事がまったく摂取できなくなるわけではない。

もちろん、A&Eでは相手にされず家に帰されたそう。

イギリスの医療サービス(NHS)は無料で受けることができるが、慢性的な財政難でうまく機能していないのが現状。
適切な治療や検査が速やかに受けられずに、病状が悪化したり、緊急性の無い手術であれば何ヶ月も待たされたりなんてこともある。

そんな苦しい状況のNHSの貴重な時間とお金をつかって手術をうけたのに、クリスマスディナーがたくさん食べたいからといって、縛った胃を緩めろとは!
いったい何のために手術を受けたのかわかってるのかしら・・・。

・・・わかって無いからA&Eなんかにいっちゃったんだろうけど。



病欠続出!その2

前回の記事に引き続き病欠について。

風邪や下痢などでお休みの人も
「今日の勤務、休みます」と電話してくる人もいれば
数日連続勤務になっている人は
「X日まで休みます」と言ってくる人もいる。

たいていは次の勤務日に出てこれるか、本人が前日に確認の電話をしてきてくれる。
本人からの連絡が無ければ、シニアシスターまたはホスピスのチャージナースが次の勤務に復帰できるか電話で確認する。

この前の遅番勤務。
9時前になり、夜勤スタッフが来るのを待っていたら、夜勤看護師のアンがやってきた
彼女も風邪を引いて昨日まで5夜勤休んでいた。
夜勤スタッフは働く病棟が固定されていないので、アンはどちらの病棟で働くのか聞いてきた。

昨日の夜勤の看護師は2人とも昨日で終わりだったはずなのでアンに
「どちらの病棟でもいいよ、アンももう一人の看護師も今日が初日のはずだから」といった。

アンにもう一人のナースは誰かと聞かれたので病棟にある勤務表を見てみるとジャンになっている。ジャンも昨日まで病欠していた。

「今日ジャンと電話で話したけど、彼女はまだ病欠だと思うけど・・・」とアンに言われた。

いやーな予感がしてシニアシスター(看護部長)のオフィスの勤務表をチェックしに行くとやはり、今夜の勤務の看護師はアンとジャンになっている。

念のため、ジャンに電話を入れたらやはり今日は病欠するといってあるという。

私の働いているホスピスは2病棟あり、夜勤の最低人員はそれぞれの病棟に看護師1人と補助看護師1人。
麻薬を使うときには看護師2人でチェックしなくてはならないのでいくら患者数が少なくてもホスピスの中に看護師2人は必要になる。

緊急連絡先のシニアシスターにまず電話。
たまに遅れてやってくるエージェンシー(派遣)スタッフもいるため、もしかしてシニアスタッフが勤務表に書き忘れているだけでエージェンシーをたのんでいるのではないかというわずかな希望を託して・・・。

自宅も携帯も応答なし。

さらに緊急連絡先のホスピスのマネージャーにも電話するが応答なし。

何とか捕まえたシニアシスターに電話で状況を報告。
すると
「エージェンシーに電話してスタッフを送ってもらう。もしもダメなら、Hiをオンコールとして待機させる」といわれた。

私はホスピスの中に住んでいるので、自分の部屋に帰っていいけどなんかあったら電話で呼び出すから病棟に来るようにとのこと。

私だって遅番で午後の1時半から働いているんだけどー!と文句も言いたいが、エージェンシーがつかまらなければ夜勤をやる看護師は誰もいないし・・・。

エージェンシーに電話し、至急働ける看護師を探してもらった。

その間に10時の配薬を済ませて、患者さんのケアでできることはすべて済ませた。

10時過ぎにエージェンシーから電話があり、勤務できる看護師が見つかったとのこと。11時くらいにはなるが着てくれるという。

私はエージェンシーの看護師が到着するまで病棟で待機し、家に帰ることができた。

こんな緊急、しかも夜間帯でも働けるスタッフを見つけられるなんてエージェンシーはすごいなあとちょっと感心した。


そもそもなんでこんなことがおこったのかというと、単なる連絡ミスと勤務の確認ミスの模様。
ジャンは4夜勤病欠すると連絡したのに、なぜか3夜勤病欠すると連絡ノートに書かれていた。
そして誰もジャンが病欠後復帰するのかを確認していなかった。

2度とこんなことはおこって欲しく無いわ・・・。

病欠続出!

クリスマスというイギリスの一大イベントも終わり、年も明けた。
そんな今、ホスピスではスタッフの病欠が続出。

たぶん、ホスピスに限らずイギリス国内の医療現場や職場でも病欠続出しているのでは無いかと思う。

イギリスの病院やホスピスにはBank Nurseと呼ばれる臨時職員、誰かが病欠したり、スタッフが必要なときだけ働いてもらうためにそこに登録しているスタッフがいる。

またエージェンシー(派遣会社)をつかって急遽スタッフの穴埋めをすることもある。

現在夜勤スタッフ5人勤務者中4人病欠。ほぼ全滅・・・。

エージェンシー(派遣スタッフ)を夜間頼むと値段も高いといことで、普段は日勤スタッフが夜勤スタッフのカバーをするか、ここのホスピスのBank Nurseに登録している人にお願いする。
(エージェンシーに頼むよりも、Bank Nurseのほうが安上がり)

しかし、今はもう緊急事態。
エージェンシーですらつかまらない。
スタッフ不足でもやるしかないという状況。

日本に比べてイギリスの看護師は病欠を躊躇せずに取る人が多い。

日本みたいに、少しぐらい調子が悪くても、熱が38度あろうが、喉が痛くて声が出なかろうが、回りに迷惑をかけるから休めないなんてことはまったく無い。

調子が悪ければ休む。

休んだところで「あなたが休むと周りに迷惑がかかる」なんてことを言われることだって無い。

自分の健康が大事。

だから調子が悪ければ休む。

もちろん病欠で休んだ分も給料がもらえる。

有休中に医師の診断書がもらえるような病気になった場合はその休みは有休ではなく病欠になる。だからその有休はとらなかったことになるのでほかのときに使える。

看護師だって人の子。気をつけていたって病気になるときはなる。
だから、こうして病欠が気兼ねなく取れるというのはいいことだとは思うけど仮病やごく軽度の体調不良でも病欠を取るスタッフが多いためにイギリスのNHSのスタッフ病欠のための経済的な損失はかなりの額になるという・・・。

私も病気になったら絶対休もう!と思ってるけど、イギリスに着てからめったに風邪もひかず。
そういえば、バカは風邪ひかないって言うし・・・。
日本よりも仕事もハードでは無いせいか、いたって健康。

健康な私は病欠者の分まで明日も元気に働くぞ!!
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